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優秀畜産
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    優秀畜産

経営部門

平成17年度 優秀畜産紹介 経営部門(養豚)

タイトル 週間ローテーションと人工授精(AI)で実現した週休2日制
経営形態 養豚経営
  今治市菊間町 有限会社 菊間仙高牧場
 
 菊間仙高牧場のある今治市菊間町は、松山・今治の中間に位置し、東、西、南の三方は緑豊かな山をめぐらし、北は瀬戸内海に面して「お供馬」と「瓦」の町として有名です。海岸線を国道196号とJR予讃線が平行して走っており、沿線には700年の伝統を誇る菊間瓦の窯元約70軒が立ち並びます。町内から山間部へ車を約15分走らせると菊間仙高牧場です。標高300mのこの牧場からは、瀬戸内海に浮かぶ島々や、中国地方を見渡すことができます。
 
 牧場へ入るための消毒噴霧器を抜けると、花や植木がきれいに定植されており、特に進入路の前面にさつきで「仙高」と描かれた植樹が目を引きます。5月になると、事務所に向かう道の両側には平戸つつじが目を楽しませてくれます。

さつきによる「仙高」

●生き残りを掛けた規模拡大と人工授精(AI)の取組み

 平成3年からはじまる牛肉自由化を見据え、母豚1,000頭規模の養豚経営を目指して、昭和61年より、規模拡大にむけた豚舎の増築を実施しました。また、人工授精(AI)の取組みとステージ別管理の徹底を図り、経営を軌道にのせてきました。

【取り組みの内容】
 昭和61年から平成8年まで、約10年かけて肥育舎・分娩舎・堆肥舎を次々に増改築し、母豚1,000頭規模の施設が完成しました。
 しかし、施設の充実だけでは作業の効率化や労力の節減・生産コストの削減にはつながらないと判断し、施設の充実にあわせて、部門採算制と人工授精(AI)に関する従業員教育を徹底して行いました。

(1)徹底した部門採算制(担当制)の実施
 各ステージにおける施設は完全に独立しています。このことが、明確な部門採算制を敷くことになり、従業員の専門性が一層増すことになりました。担当者は責任感を持って業務を進める傍ら、それぞれのステージにおいて環境整備や飼料の工夫をしており、効率的な作業が可能となっています。

 作業内容を曜日別、ステージ別に明確化し、週間ローテーションを確立しています。これにより、ステージ毎における豚舎のオールイン・オールアウトが可能になり、「子豚移動・肉豚出荷」等は他のステージの従業員と共同で行われ、より効率的な作業体制がとられています。オールイン・オールアウトが可能になったことで、人の出入りも最小限になり、衛生面においても配慮することができるので、現在の事故率も離乳期を含めて4%ほどとなっています。

(2)AIによるコスト低減と作業管理の効率化への取り組み
 母豚回転率の向上と作業の効率化を図るため、AIを積極的に導入しました。社長が若くして人工授精師の資格を取得し、AIに強い関心を持っていたため、将来を見据え、平成7年ごろから従業員に対し徹底したAIの指導がなされました。
 その後、人材育成のため「全農えひめ広見種豚増殖センター」と静岡の「(農)富士農場サービス」へ従業員を派遣し、AIの研修を実施しました。
人口受精作業

 本格的にAIを開始したのは平成9年からですが、これまで行ってきた自然交配(NS)は、作業が繁雑でスペースを多く必要としたのに対し、AIに切り替えたことで交配スペースが縮小されたため、繁殖ストールを増設することができました。

【取組みの結果】
 このように部門採算制の追求とAIの開始により、「技術成績・作業効率」等が格段に向上したため、従業員も自分の担当分野に余裕ができました。このことで、担当分野に専念できるとともに、担当分野はもちろん、他の分野の技術研鑽を行う環境が整ったのです。
 現在は、繁殖・肥育・環境の3部門に大別し、さらに繁殖部門を交配豚舎・分娩豚舎・離乳豚舎の3つに分類しています。環境部門は堆肥舎、汚水処理に分けています。
 環境部門以外は各ステージに3名ずつ従事しており、月〜木曜日は通常通りに出勤し、金〜日曜日は1人出勤として残りの2人は休日とするシステムで週休2日制が実現しています。
●環境保全対策
家畜排せつ物の処理・利用方法と周辺環境の維持

 豚舎から、ふん尿分離されて出てきたふんはサークルコンポにより一次処理され、堆肥舎にて二次処理され、良質の完熟堆肥として耕種農家へ供給しています。また、尿は平成13年度に完成した汚水処理施設で処理されます。この施設は、活性汚泥法と汚水ろ過装置(中空糸膜およびRO膜)を組み合わせた処理方法をとっています。
 製造された堆肥は定期的に成分分析を行っており、豚ぷん堆肥の名称でJAを通じて年間予約により販売されています。製品は完売状態であることから、将来の規模拡大時には堆肥販売の増加も期待されます。
汚水処理装置
ろ過装置



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